Sunday, January 17, 2016

現地調査5日目―バンコク初日―

こんばんは。またしてもミカイです。



しばらく間が空いてしまいましたが、今回も現地調査についてです。
今回からはバンコク編です!!






1月9日の深夜のフライトでビエンチャンからバンコクに移動しました。

ビエンチャン―バンコク間は飛行機でたった1時間なんです!
しかも時差なしですから日本人の感覚からすると国際線とは思えません。



さて、バンコクは今回が初めてでした!
そんなバンコクの第1印象はと申しますと、とにかく大都会!!



ラオスのあとということもありますが、想像以上に、というか全く想像していたレベルとは違うものでした!






小学生や中学生のころ社会の授業で習ったタイのイメージはまだまだ途上国のイメージがあったのですが、実際のバンコクは超大都会でした。











バンコクではアジア工科大学(通称AIT)に宿泊しました。
AITは川崎先生が以前教鞭を執っていたところで、現在でも東大のOfficeがあります。







様々な国が出資して設立された大学で、アジアを中心に世界各国から生徒が集まってきていて、とても刺激的な雰囲気でした。
我々の川崎グループも、先生を含めてようやく日本人と留学生の人数比が1対1という国際色豊かなグループでありますが、AITは本当に多くの国から学生が来ている国際大学で、こんな環境で勉強するのもとても楽しそうだなと思いました。













食堂は世界各国の料理が楽しめます!!









こんな大きな実験施設もありました。








さて、この日(1月10日)はインタビューの予定がなかったので、1日バンコク市内を探検してきました。
しかし、そこはCivil Engineerの卵。ただ観光名所を回るなんてことはしません。
観光名所って結局見て終わるだけで、あまり面白くないことが多いというのが実感です。
むしろ現地の雰囲気を味わうために、あえてガイドブックも地図も持たずに歩くと楽しかったりします。


とはいいつつも、さすがに1箇所くらいは観光名所に行こうと思い、Wat Phoという名前だけを仕入れて出発しました。









AITはバンコク市内から車で1時間ほど北へ行ったところにあるので、バンコク市内に出るためには、バスに1時間ほど乗らなくてはなりません。
このバスが日本では考えられないようなシステムなのです!


まずは、時刻表が存在しません!!
バス停には、止まるバスの系統だけが示してあり、それが何時に来るのか、一日何本運行しているのか、どのルートを通るのかという情報はバス停では一切手に入りません。人づてに聞くか、バスの運転手に直接聞くしかないのです。








私の場合は川崎先生から事前にバスについての情報を仕入れていたので、何とかバスに乗ってバンコクまで行くことができました。


時刻表がないので、とにかくバス停で待っているしかありません。幸い、私は15分ほど待っただけでバスが来ました。
バスに乗ると、車内にはPASMOをタッチする機械なんかもちろんないですし、乗車券を引いたり、お金を払ったりする機械もありません。


じゃあどうするかというと、集金係りの人が運転手のほかに乗っているのです!そして、彼女(たまに男性)たちは、乗車してきた客一人ひとりに行き先を尋ね、それに応じて料金を請求してきます。
タイ語で話しかけてきたので、私は何をいてるのか全く分からず、とにかく目的のバス停の名前だけ伝え、適当に多めにお金を渡して、何バーツかが返ってきました。
おそらく23バーツくらいだったと思います。そのときのレートは1バーツ4円弱くらいでしたので、1時間もバスに乗ってその程度の運賃ですから、かなり安いです。



そしてバスの運転の荒いこと荒いこと、ほとんど停車することはありません。乗客がいようが降りる客がいようが速度を緩めるだけで、人々は動いているバスに飛び乗ったり、飛び降りたりします。
いやいや恐ろしい。



モーチットというバス停まで行くと、そこからは地下鉄やスカイレール(高架橋を走る電車)に乗ることができます。
この日は天気がとてもよかったので、スカイレールに乗ることにしました。スカイレースのチケットの券売機はコインしか使えず、お札しかもっていなかった私は窓口で切符を購入しました。窓口には長い列ができていて、不便だなあと思いました。
しかも、よく分からないのですが、たまに両替だけして、あとは券売機で買えといわれている人もいました。両替機置いておけばいいのに。それ程治安はよくないのでしょうか。









そんなこんなで、スカイレールでバンコクのショッピング街に行きました。
そこには東京と全く同じような光景が広がっていました。バンコクは大都会です。







そんなものには興味はなかったので、駅に戻り、次はチャオプラヤ川を目指すことにしました。
電車の路線図に川らしき絵があったので、とりあえずその近くの駅まで行けば川につくだろうと思い、適当に電車に乗りましたが、本当に簡単に川に行くことができました。









チャオプラヤ川には、観光船が5分に一本くらいの間隔で運行しており、川沿いの様々な観光スポットに接続していました。幸い、Wat Phoも簡単にいけるようで、そこまでいきたいといったら、40バーツ請求されました。

え、それだけでいいの!?
東京の感覚だと、隅田川の船なんか1000円くらいした記憶があったので、それなりの額を覚悟していたのですが、本当に安い!
世界屈指の観光都市であることも納得です。



船には主に欧米から来た観光客が乗っており、アジア人は僕だけでした。
チャオプラヤ川はお世辞にもきれいとは言えず(隅田川のほうがまだきれいなくらい)、川自体の魅力はそれ程感じませんでしたが、川沿いに広がる風景はとても美しく、安いし、楽しめるし、すばらしい交通機関でした。







乗船して20分ほどで、Wat Phoの最寄の船着場に着きました。
目的の寺院は目の前にあり、外国人は100バーツで入ることができました。
これも安い!



寺院の入り口には、仏陀のお面をつけたり、仏陀のお土産を買うことは無礼に当たるのでやめなさいという警告があり、とても興味深かったです。












Wat Phoといえば、有名な涅槃仏ですね。
いやあ大きかった!
そしてくつろいでいらっしゃいました。

くつろいでいるとは失礼かもしれませんね。涅槃仏は、全ての教えを説き終えて入滅しようとしている姿を表しているそうです。
ですからくつろいでいるわけではないのかもしれません。




涅槃仏は観光客向けという感じでしたが、この本殿(?)のようなところの仏殿では祈りをささげている人が多く、私もジャパニーズスタイルでお祈りして参りました。










祖母の実家の仏壇のような香りがしました。




















さて、寺院のあとは、何も考えずに直感で街を歩き回りました。
タイ王国で、街のあちこちに国王の写真が飾られていました。
ついつい顔を覚えてしまいました。











適当に街を歩いていると、水路を利用した水上交通機関を発見しました。
どこに行くのか聞いてみましたが、何を言ってるのか全く分からず、それでも乗ってみることにしました。
この船がとてもとてもよかったです。
地元民や学生が利用していたり、通な観光客が利用していました。
料金はたったの9バーツでした!日本円で35円くらいです。安すぎる!










私は船の端のほうの席に座ったのですが、水路の汚い水が顔にかかるかかる。
スプラッシュマウンテンなんかよりもある意味でとてもエキサイティングでした。










料金はこのように、専門の少年たちが運行中に船の縁から集金に来ます。
日本では安全上絶対にありえないようなシステムですね。
このあたりは少し途上国感が残っていて、とてもわくわくしました。




船を下りた後は、また適当に歩きながら、地下鉄の駅を探し、地下鉄にのってバス停のある駅まで戻りました。
地下鉄プロジェクトは日本が大いに関係していたようです。








そのバス停の隣には広い公園があり、市民が写真のようにくつろいでいました。
南国のとても気持ちのよい夕暮れでした。












気持ちいいなあと思って写真を撮りながら公園を歩いていると、どこからともなく音楽が流れてきました。時計を見ると午後6時。
日本の田舎で流れる5時のチャイムみたいな何かの曲かなと思いながら歩いていると、先ほどまでのんびりしていた人々がなにやら私を怪訝な顔で見つめていることに気づきました。



あれ?なんか変?おれ?





違和感を持って、あたりを見回すと、ごろんと横になってくつろいでいた人々が皆起立して静止しているではないですか。


これは何事??


0.1秒くらい困惑しましたが、そこはさすがの東大生。
「6時ちょうど、音楽、起立、王国」
これらのキーワードが即座に結びつき、午後6時は国王に敬意を示して起立して国歌を聞く時間なのだと理解しました。





郷に入っては郷に従えということで、写真を撮りたい気持ちをぐっとこらえ、私もなんとなく敬意を表している雰囲気をかもし出しました。

とても貴重な体験をすることができました。








バンコクの初日はこのように終わりました。
今回はただの旅行記になってしまいましたが、
次回は真面目にインタビューを中心に書く所存です。

次の日(1月11日)は、AITでメコン関係のことでコミュニティレベルで活動している日下部先生と、Stockholm Environment Institute (SEI)にてインタビューを行いました。

次回のブログで詳しくお伝えします。
それでは。












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